皆さん!こんにちは! 本日は、先日お話を伺った鹿児島市赤十字血液センターについてご紹介します!
私たちの生活に欠かせない「献血」や「血液」の役割について、改めて学んでいきましょう。
献血とは?
「献血」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか? シンプルに言えば、**「自分の血液を必要な人に分ける」**ことです。
「血液は人工的に作れないのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。 実は、血液を作ることは技術的には可能です。しかし、それには膨大な研究費用や製造コストがかかります。 また、「人工血液」は現在も研究が進められていますが、まだ完全な実用化には至っていません。 そのため、皆さんのご協力による献血が、今の医療を支える重要な柱となっているのです。
血液の働きと役割
血液は、骨の中(骨髄)で作られ、私たちの体にとって欠かせない役割を果たしています。
- 運搬: 酸素や栄養分を体中に運びます。
- 防御: 体に入ってくる細菌やウイルスから守ってくれます。
- 調整: 体の恒常性(バランス)を保つ役割も果たします。
血液の成分
では、血液は何でできているのでしょうか? 大きく分けると**「血漿(けっしょう)」と「血球(けっきゅう)」**の2つになります。
1. 血漿(液体成分)
血漿は、血液の液体部分です。
- 体の中でできた炭酸ガスを肺に運び、呼吸によって外に出す手助けをします。
- 栄養を体の各部に届けたり、老廃物を腎臓に運んで排出させたりします。
- 血圧を安定に保つ役割もあります。
2. 血球
血球には、さらに3つの種類があります。
- 赤血球: ヘモグロビンを含み、肺で酸素を取り込んで体の隅々まで運びます。
- 白血球: 細菌やウイルスを捕まえて体を守ります。顆粒球は細菌を消化・殺菌し、リンパ球は免疫を担当します。
- 血小板: 出血した際に血を止める重要な役割を果たします。
体の血液量
最後に、私たちの体にはどれくらいの血液が流れているのでしょうか?
答えは、体重の約13分の1です。 例えば、体重が50kgの人であれば、約3,800mLの血液が流れています。 これは、1Lのペットボトル約4本分に相当します。
普段何気なく過ごしていますが、私たちの体の中では、これだけの血液が常に働き続けているんですね。 献血は、この大切な血液を少しだけ分けて、誰かの命を救うボランティアです。 興味を持たれた方は、ぜひお近くの献血ルームや献血バスに足を運んでみてください!